みなさんは「休日おでかけパス」をご存知ですか?
休日おでかけパスとは、東京近郊(都内、神奈川、千葉、埼玉、茨城・栃木、群馬方面)に外出する際にお得な料金で電車に乗ることができる特別切符です。
広域なフリーエリア内を乗り降りし放題なので使い方も色々。うまく活用することでちょっとした電車旅をお得に楽しむことができます。
この記事では、そんな休日おでかけパスの基本情報、この切符を活用した旅のモデルコースやおすすめスポットを紹介していきます。
Marc (@marc_freelancer)
- 歴10年以上のフリーランス&ノマドワーカー
- 全都道府県への旅行達成済み
- 神社仏閣参拝数100以上
- 日本100名城の達成進捗70%
- 沖縄離島の総宿泊数80日以上
休日おでかけパスとは?
冒頭でも述べた通り、「休日おでかけパス」はJR東日本が発行するフリーエリア内乗り放題の特別切符です。対象となっているフリーエリアは以下の通り。
東京、神奈川、千葉、埼玉に関してはJRの路線がほぼ網羅おり、対象エリア内の普通列車(快速含む)自由席が1日乗り降り自由、さらに特急券やグリーン券を別途購入すると、新幹線(一部)や特急列車、グリーン車を利用することが可能となっています。
移動距離が長くなれば浮いたお金をグリーン券に当てることもできます。長時間移動のストレスも減りますし、駅弁を食べながらのんびり車内で過ごすこともでき一石二鳥です。
都心からはもちろんですが、神奈川⇔埼玉、神奈川⇔千葉といった東京をまたぐ使い方だとかなりお得になりそうです。
休日おでかけパスの値段
大人 | 2,720円 |
---|---|
小児 | 1,360円 |
単純計算で片道1,360円以上の距離を移動(途中下車含め)するようであれば元が取れる計算です。分かりやすくするため、以下に例を挙げてみます。
行き先 | 通常料金(往復) | 休日おでかけパス |
---|---|---|
あしかがフラワーパーク駅 (あしかがフラワーパーク) | 3,960円 | 2,720円 -1,240円 |
佐野駅 (佐野厄除け大師・佐野プレミアム・アウトレット) | 3,960円 | 2,720円 –1,240円 |
栃木駅 (蔵の街) | 3,388円 | 2,720円 -668円 |
こちらは東京駅から栃木県の有名観光地である「あしかがフラワーパーク」「佐野厄除け大師」の最寄り駅まで行った場合の比較です。
全てJRに乗車した場合、休日おでかけパスの方がかなりお得になっているのがわかります。
出発駅から80km以上移動する場合は休日おでかけパスを利用すればお得になる可能性が高いです。
目的地が決まったら「Yahoo!乗換案内」等を利用して料金の比較シュミレーションをしてみましょう。
休日おでかけパスの利用期間
発売期間 | 通年 |
---|---|
有効期間 | 1日間 |
利用期間 | 土休日および 4月29日~5月5日、7月20日~8月31日、 12月29日~1月3日の毎日 |
販売は通年行われているので気軽に購入することができます。
有効期間は購入時に指定した日の1日にだけですが、もし急用等で外出が予定変更となった場合、未使用かつ有効期間内に限り220円の手数料で払い戻しも可能です。
当日購入もできるので気分のまま日帰り旅行で活用できます。
休日おでかけパスの切符販売場所
フリーエリア内のJR東日本の主な駅で購入可能です。指定席券売機等のみでの発売となっており、みどりの窓口での発売はしていません。
- 公式サイトよりQRコードを入手
- 指定席券売機に行く
- 画面右下の「QRコードの読み取り」
- QRコードをかざす
- 購入する切符名を確認
- 利用日と人数を選ぶ
指定席販売機って何故か抵抗ありますよね(笑)しかし、QRコードを準備しておけば間違えることなく簡単な手順で購入できるので安心です。
休日おでかけパスで行けるモデルコースやおすすめスポット
ここからは休日おでかけパスで行くことができるおすすめスポットやモデルコースを紹介します。
行きたい場所がフリーエリア外であっても、乗越料金を支払うこと目的地に行くことができます。事前に行動計画を練り、しっかり切符を使い倒していきましょう。
以下で紹介するのはあくまでフリーエリア内、またはその近辺にあるスポットです。出発する駅によっては通常料金のほうが安くなる可能性があります。事前に必ず料金を比較検討してください。
佐野・足利方面
普段行く機会も少ない栃木県ですが、休日おでかけパスではお得に楽しめる場所の代表格。
あしかがフラワーパーク ※写真左上 | 8つの花の季節をテーマにしたフラワーパーク |
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佐野厄除け大師 ※写真右上 | 「関東の三大師」とも呼ばれる初詣や厄祓いの参拝者で賑わう歴史あるお寺 |
佐野プレミアム・アウトレット ※写真左下 | 栃木県最大のアウトレットモールで約180の国内外ブランドが軒を連ねている |
蔵の街 ※写真右下 | 川沿いに歴史ある蔵が立ち並び江戸時代の風情が楽しめる。 |
日帰りでも「歴史・伝統」「季節感」「買い物」を楽しめるおすすめのモデルコースです。
鋸山(のこぎりやま)
崖が垂直に切り立つ「地獄のぞき」が有名な鋸山。房総半島の景観を一望できる素晴らしい景観と、独特の雰囲気がある石切り場の跡地をハイキングできます。百尺観音や大仏や大仏は一見の価値あり。
鋸山ロープウェイがある最寄りの浜金谷駅はエリア外です。君津駅まで休日おでかけパスを使い、追加の乗車券するか降車時に有人窓口で乗り越し精算をしましょう。
小田原から箱根湯本へ
フリーエリア内にある小田原には、日本百名城にも選ばている小田原城があります。桜の時期は特におすすめ。
小田原を散策後は関東有数の温泉地である箱根湯本の温泉で癒やされましょう。小田原から箱根湯本まで片道約20分、往復700円程の運賃で行くことができます。
箱根湯本にある「天成園」は日帰り入浴を楽しむのにベストの温浴施設です。
成田方面
初詣参拝者が毎年全国トップクラスを誇る「成田山新勝寺」はフリーエリア内で行くことができます。
成田で観光やグルメを楽しんだ後は、フリーエリア外ですが佐原まで足を伸ばしてもいいでしょう。「北総の小江戸」と呼ばれる水郷佐原の町並み散策を楽しめますし、車で5分程度の場所には関東有数のパワースポット「香取神宮」もあります。
鎌倉
山と海に囲まれた四季折々の自然と、歴史ある社寺が魅力の鎌倉。鶴岡八幡宮、鎌倉大仏、明月院(あじさい寺)をはじめ、日帰り旅行を十分満喫できる観光・グルメスポットが揃っています。
鎌倉・北鎌倉は休日おでかけパスの範囲内ですが、江ノ電や湘南モノレールは利用できないので注意です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
休日おでかけパスはフリーエリアが広域なので目的地をどこにするかの選択肢が豊富です。
旅は気まぐれでぶらり途中下車の旅もいいですが、事前しっかりと旅行計画を立てることでよりお得に、より充実した旅をすることができます。
是非休日おでかけパスを使い倒して旅を楽しんでください。