今回は島根県松江市にある「揖夜神社」を紹介します。
この神社は神話にも登場するかなり古くから存在が確認されている古社です。
特に古事記の中で外すことができない黄泉比良坂(黄泉の国)と関係が深いと言われています。
揖夜神社とは?
揖夜神社は古くからの歴史を持ち、創建時期は不明ですが、日本書紀や古事記などの古文書にその名が見られることから、古代からの重要な神社であることが分かります。
伊弉冉命(いざなみのみこと)
大巳貴命(おおなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)
主に祀られているのは、伊弉冉命や大国主命(おおくにぬしのみこと)です。大国主命は日本神話において重要な神の一柱で、国土開発や豊穣を司る神です。これらのことから、国家安泰、子孫繁栄、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛、厄除け、病気平癒、就職、受験など、幅広いご利益があると言われています。
揖夜神社の見どころ
随神門
最初の鳥居をくぐると大きな注連縄のある随神門(随神門)があります。門をくぐるとその先には境内、そのさらに美しい山々を望むことができます。
参道を進むと左手に拝殿が見えてきますが、門をくぐって正面に本殿が鎮座していない神社は珍しいようです。
拝殿
正面の大きな注連縄が特徴です。四方吹抜けの律礼式という建築方式になっており、現在の拝殿は、昭和9年の遷宮の時の建立で、本殿と離れているのが特徴です。
本殿
天正11年(1583年)に毛利元秋が再建した記録があります。大社造と呼ばれるこの地方に多い作りの本殿となっています。
御神木と荒神社
拝殿の正面にある御神木は椎の木で推定樹齢約600年にもなるそうです。そしてその奥には縄で編んだ木に巻きつく大蛇のようなものが鎮座しています。
これは「藁蛇」と呼ばれ、出雲東部から西伯郡にかけての地域では藁蛇が家や田畑の守護神として信じられています。その年の豊作や家族の健康を願う意味が込められていることが多いです。
揖夜神社へのアクセス
所在地 | 〒699-0101 島根県松江市東出雲町揖屋2229 |
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電話番号 | 0852-52-2043 |
URL | https://iya-jinja.jp/ |
駐車場 | あり |
揖夜神社は比較的近くに駅もあるため、電車でのアクセスも可能。もちろん駐車場もあるので車で他の観光と合わせて参拝するのも便利です。
揖夜神社に関連する場所
黄泉比良坂
揖夜神社ときっても切り離せいない関係なのは黄泉比良坂です。神話で登場する黄泉の国(あの世)への入口で、こじんまりとした場所ですが人によっては強い神秘性を感じる場所と言われています。揖夜神社からは車で約5分程度で到着します。
比婆山久米神社
揖夜神社の御祭神でもある伊弉冉命を祀っている比婆山久米神社。こちらは神社の裏山を登ると伊弉冉命のものと思われる陵墓がある。
揖夜神社の口コミ
揖夜神社に関する口コミをまとめました。
黄泉比良坂に行く前にイザナミ様にご挨拶…
引用:じゃらん
出雲大社の様な華やかさはありませんし少し行けば国道にでるような場所ですがここだけ静か…厳か…さすが黄泉の神様を祀ってる神社…雰囲気あります
意宇六社のひとつで、駅から徒歩で行きやすい社。
引用:じゃらん
住宅街の中にあるが、とても静か。
参拝者も少なく、シンとした空気で浄化されるかの様。
本殿が大社造ながら、出雲大社とは向きが逆なのが面白い。
静かで歴史を感じる良い神社でした。
引用:じゃらん
ただ、神主さんが留守がちの様です。『ご用の方はお電話下さい』のお知らせが貼ってありました。電話を掛けてみましたが、忙しいのか?繋がりませんでした。
御朱印が戴きたかったのでとても残念でした。
御守りも戴くことができませんので、行かれる方は事前に神主さんのいらっしゃる日を確認された方が良いと思います。
社務所をお一人で切り盛りされているようで、実際に今回参拝させていただいたときも御朱印をいただく列ができていました。
最後の口コミにもあるとおり、社務所の営業を予め確認するか、多少の待ち時間が発生することを織り込み済みとして余裕のあるスケジュールを組みましょう。
揖夜神社に関するよくある質問
揖夜神社についてのよくある質問をまとめました。
- 揖夜神社の交通アクセスは?
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揖屋駅から徒歩で10分
- 揖夜神社周辺のおすすめ観光スポットは?
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- 黄泉比良坂
- 松江城
- 小泉八雲記念館
などを訪れる方が多いようです。黄泉比良坂は揖夜神社から1km程と近く、松江城と小泉八雲記念館は10kmほど離れています。
まとめ
最後に本記事のまとめです。
訪問前の準備と注意点
駅も近く、車がなくても比較的アクセスしやすい神社です。
歴史のある古社なので、御朱印巡りをしている方は是非御朱印帳を持参しましょう。しかし、社務所をお一人で切り盛りされているようなので、御朱印だけでなくお守りの購入に時間がかかる場合があります。余裕のあるスケジュールを組みましょう。
最後に
今回は「揖夜神社」をご紹介しました。
黄泉の国神話にゆかりが深い古社ということで、行く前は少し不気味に感じるかもしれません。
しかし、実際に行ってみると、黄泉比良坂も含めて神話の神秘性を感じるとてものどかな場所でした。