今回は中山道の宿場町『馬籠宿』を紹介します。
江戸時代の風情を感じさせる古い町並みが魅力で、最近では外国人にも大人気の観光地となっています。
この記事は主にこんな疑問に答えるものになっています。
公式情報だけでなく、実際に現地で撮ってきた写真も使い、馬籠宿の見どころや食べ歩きの楽しみ方を紹介していきます。
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馬籠宿(まごめじゅく)
おすすめ度
中山道43番目、木曽11宿で一番南の宿場町。ノスタルジックな町並みを散策しながら、食べ歩きが楽しめることで近年人気の観光地です。山間の傾斜地にあり、山に囲まれた美しい景観も見どころのひとつ。
- 岐阜県への旅行を検討している
- 古い町並みを散策するのが好き
- ご当地グルメの食べ歩きを楽しみたい
- 食べたいご当地グルメを事前にチェック
- 四季折々のイベントに合わせて訪問
- この地出身の小説家『島崎藤村』について調べておく
- 坂道が続くためベビーカーや車椅子だと大変
- 土日祝は観光ツアー客で混み合う
Marc (@marc_freelancer)
- 歴10年以上のフリーランス&ノマドワーカー
- 全都道府県への旅行達成済み
- 神社仏閣参拝数100以上
- 日本100名城の達成進捗70%
- 沖縄離島の総宿泊数80日以上
馬籠宿とは?何て読む?
馬籠宿(まごめじゅく)は、江戸時代には多くの人が参勤交代で行き交った中山道の43番目の宿場で、木曽の11宿の中で最も南に位置しています。
山の斜面にあるこの宿場は石畳の道が整備されており、600m程のノスタルジックな町並み散策できます。
江戸時代の風情ある雰囲気のなかで、歴史に触れたり、食べ歩きをしたり、景色を眺めたり…これらを楽しむことができるのが馬籠宿の魅力。
そんな馬籠宿ですが、二度の火事で石畳と枡形だけを残して他の建物は全て失われた過去もあります。現在の姿はその後に再建されたものなのです。
最近は外国人観光客に大人気!馬籠宿だけでなく、中山道にある別の宿場、妻籠宿への散策も楽しむ人が増えているようです。
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馬籠宿へのアクセス
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
電話番号 | 馬籠観光協会:0573-69-2336 |
駐車場 | あり |
以下、アクセス方法です。
- 東京から
-
中央自動車道で約3時間50分
- 名古屋から
-
中央自動車道で約1時間15分
- 大阪・京都から
-
名神自動車道・中央自動車道で約3時間15分
- 高山から
-
国道41号・国道257号経由で約2時間20分
- 中津川ICから
-
国道19号線で約20分
- 松本から
-
中央自動車道で約2時間
- 金沢・富山から
-
東海北陸自動車道・中央自動車道で約3時間30分
- 名古屋から
-
JR名古屋駅 → JR中津川駅 → 馬籠宿
- 東京から
-
JR新宿駅 → JR塩尻駅 → JR中津川駅 → 馬籠宿
- 京都から
-
JR京都駅 → JR名古屋駅 → JR中津川駅 → 馬籠宿
- 大阪から
-
JR大阪駅 → JR名古屋駅 → JR中津川駅 → 馬籠宿
- 松本から
-
JR松本 → JR中津川駅 → 馬籠宿
各方面全てJR中津川駅から馬籠宿へは北恵那交通バスを利用します。バスの時刻表・運賃については公式サイトをご確認ください。
東京からだと車で片道約4時間の長丁場。諏訪サービスエリアをはじめ、途中で何度か休憩をはさみながら現地に向かいましょう。
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馬籠宿の駐車場
駐車場は以下2つの馬籠宿入口付近にあります。
- 下入口
- 上入口
馬籠宿に近づくと標識や案内板があるので見落とさないように気をつけましょう。
下入口に行くと馬籠宿を下から上に登っていくコース、上入口に行くと逆に上から下っていくコースです。自身の観光目的にあった方を選択してください。
以下、それぞれの入口ごとの駐車場をまとめました。
下入口付近の駐車場
多くの場合、馬籠宿下入口から上入口に向かって観光します。お土産屋や飲食店で賑わっている下入口の駐車場を利用するのがおすすめです。
A-1駐車場
駐車料金 | 無料 |
利用時間 | 要確認(馬籠観光協会:0573-69-2336) |
台数 | – |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
A-2駐車場
駐車料金 | 無料 |
利用時間 | 要確認(馬籠観光協会:0573-69-2336) |
台数 | – |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
上入口付近の駐車場
馬籠観光協会のサイトにはB-4の記載もありましたが、Google Mapsでは見つかりませんでした。
B-1駐車場
駐車料金 | 無料 |
利用時間 | 要確認(馬籠観光協会:0573-69-2336) |
台数 | – |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
B-2駐車場
駐車料金 | 無料 |
利用時間 | 要確認(馬籠観光協会:0573-69-2336) |
台数 | – |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
B-5駐車場
駐車料金 | 無料 |
利用時間 | 要確認(馬籠観光協会:0573-69-2336) |
台数 | – |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
臨時駐車場
以下は臨時駐車場です。混雑日に無料開放されます。
島田公園駐車場
駐車料金 | 無料 |
利用時間 | 要確認(馬籠観光協会:0573-69-2336) |
台数 | – |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
C-2駐車場
駐車料金 | 無料 |
利用時間 | 要確認(馬籠観光協会:0573-69-2336) |
台数 | – |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠 |
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馬籠宿の見どころ
ここからは馬籠宿の見どころや観光のポイントを紹介します。
今回は駐車場のセクションで述べた通り、2つある入口のうち『下入口』からのスタートです。
上りと下り両方の景観を楽しめるので、体力によほどの自信がない限りは下入口からいくのがおすすめ。
見どころ①:枡形(ますがた)
登り始めてすぐ『文豪 島崎藤村生誕の地』の看板のところで大きく左に曲がる道。
少し進むと水車が見え、今度は右にほぼ直角に曲がります。
このような道の作りは『枡形』と呼ばれるもので、城郭建築を模したものだと言われています。
現代だと「旅人が訪れて食事や宿泊をする」というイメージの宿場町ですが、当時は城塞としての役割も担っており、枡形は本陣や脇本陣に簡単にたどり着けないよう、敵の侵入を邪魔する目的で作られました。
よく観光紹介などで使われているフォトスポットはこちら。せっかくなので写真を撮りましょう。
見どころ②:昔懐かしい街並みと商店
枡形を過ぎると本格的に宿場町の雰囲気に。
石畳に沿って、飲食店、お土産屋、資料館などの風情ある建物が軒を連ね、どこか昔懐かしい気持ちにさせてくれます。
以下で気になった建物をいくつかご紹介します。
山城屋
沢山の『木』の漢字が書かれている暖簾に目が惹かれるお店。木曽五木を使った工芸品を取り扱うお店で、今では見る機会が減ったような懐かしい品を取り揃えています。
槌馬屋資料館
『つちまやしりょうかん』と読むらしいです。古民家造りの建物の中で休憩しながら軽食を食べるのがおすすめ。
杉の屋 手仕事展
民芸品・和布小物・木工製品をはじめ、懐かしいおもちゃや手作り品などが飾ってあるとのこと。
見どころ③:藤村記念館
枡形のところで少し触れましたが、馬籠宿は『文豪 島崎藤村』のゆかりの地として知られており、馬籠宿本陣跡が現在では『藤村記念館』となっています。
名前は聞いたことがありましたが、ぶっちゃけほとんど知識はありませんでした。これから行く方は作品を一度読んでおくと旅の深みが増しそうですね。
見どころ④:高札場
こちらは『高札』と呼ばれるもので、禁令や法令などを板札に墨書し、庶民に周知するため使われていました。江戸時代から明治初期によく使われていたとのこと。
近くで見てみると…文字が小さい…。昔の人はよく読めたなぁ。
見どころ⑤:陣場上展望台
高札場横のスロープを登るとそこは展望台。馬籠宿を取り囲む美しい山々を眺めることができます。
この日はあいにくの天気でしたが…。晴れたら絶景です。
藤村の小説『夜明け前』の一節が記された石碑。ここで景色を眺めながら少しのんびりしましょう。
帰りは下り坂なので景色がガラッと変わります。
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馬籠宿でご当地グルメを食べ歩き
本記事のタイトルにもなっているように、馬籠宿の最大の魅力は風情ある町並みの中での食べ歩きです。
この日常離れした雰囲気の中で食べることができるご当地グルメの一例は以下の通り。
- 飛騨牛・信州牛
- 五平餅
- 栗ふく
- 栗こわ飯
- そば
ここからは、実際に利用したお店と、現地やSNSの情報を見て気になったお店を紹介します。散策中に気になるものがあれば是非食べてみてください。
飛騨牛・信州牛
飛騨牛・信州牛ともに、霜降り多いにもかかわらず繊細でしつこ過ぎないまろやかな味なのが特徴。馬籠宿に限らず、和牛グルメは観光地で人気の食べ歩きメニューの一つです。
新清水屋
今回実際に食べたのがこちらの『新清水屋』です。飛騨牛と信州牛の肉寿司や、自家製の飛騨牛乳ソフトクリームが味わえるお店です。
今回は、『飛騨牛&りんご和牛(信州牛)の食べ比べ』と『栗きんとんソフト』をいただきました。
飛騨牛・信州牛ともに美味しかったです!口に入れた時の肉の風味と甘みがたまらないです。
五平餅
五平餅は中部地方の山間部に伝わる郷土料理で、粒が残る程度に半搗きにした粳米飯にタレをつけ、串焼きにしたものです。各店舗ごとに秘伝のタレがあり、食べ比べもおすすめ。
お店一例
各店舗の公式サイトや馬籠観光協会から一部情報を抜粋してまとめました。
近江屋
馬籠宿の坂道中腹にあるお店です。秘伝のタレをたっぷりつけて焼いた熱々の五平餅を是非食べてみてください。
- 営業時間
-
10:00~16:00
- 定休日
-
不定休(売り切れ次第閉店)
かなめや
馬籠宿でも珍しいわらじの形をした五平餅のお店です。散策途中の立ち寄りにも便利な好立地。
- 営業時間
-
10:00~17:00
- 定休日
-
不定休
白木屋
地元食材を使用した料理を提供しているお店です。五平餅だけでなく、手打ちそばと栗こわめしなどの地元の味を楽しめます。
- 営業時間
-
サイトに掲載なし
- 定休日
-
サイトに掲載なし
SNSの写真や口コミ
SNSの投稿を一部埋め込みで紹介します。
栗ふく
TVや雑誌でも紹介されされた人気のお菓子。ふわっとしたカステラのような生地の中にあんこやカスタード、栗がまるごとひとつ入っています。
美味しいのは間違いないですが、かなりお腹にたまります。沢山のグルメを少しずつ食べたい人は二人で分けるとちょうど良さそうです。
お店一例
槌馬屋資料館
懐かしい古民家田舎造りの囲炉裏部屋で、栗ふくやもなかアイス、五平餅が食べられます。
- 営業時間
-
10:00~16:00
- 定休日
-
不定休
- URL
SNSの写真や口コミ
SNSの投稿を一部埋め込みで紹介します。
栗こわ飯
もっちりしたおこわと、甘くほくほくした栗の相性が抜群の郷土料理です。ボリューム満点なのでランチにおすすめ。
お店一例
各店舗の公式サイトや馬籠観光協会から一部情報を抜粋してまとめました。
樹梨
中山道に面し、明るい雰囲気の中で楽しい会話と名物料理を堪能できるお店です。
- 営業時間
-
10:00~21:00
- 定休日
-
不定休
大黒屋
名物栗こわ飯など、地産の料理を味わえるお店です。民芸品のコーナーもあります。
- 営業時間
-
9:00~16:30
- 定休日
-
年中無休(冬季は不定休)
SNSの写真や口コミ
SNSの投稿を一部埋め込みで紹介します。
そば
馬籠宿のある中津川市は、岐阜県内でも有名なそばの産地です。そばと一緒に地産の食材を使った料理も楽しんでみてください。
お店一例
各店舗の公式サイトや馬籠観光協会から一部情報を抜粋してまとめました。
そば処 まごめや
名物そばをはじめ木曽の山海の幸を使用した料理を楽しめるお店です。恵那山を眺めながらランチができます。
- 営業時間
-
11:00~15:00
- 定休日
-
年中無休
馬籠茶屋
食事処としてそば・うどん・栗ごはん・天ぷらなどが楽しめるだけでなく、民宿として宿泊も可能です。
- 営業時間
-
お昼の部:11:00頃~14:00頃
- 定休日
-
不定休
- URL
恵盛庵
手打ちで不揃い、独特の風味と歯応えが味わえる人気のそば処。馬籠宿上入口の駐車場にも近く便利です。
- 営業時間
-
11:00~14:30頃(売り切れじまい)
- 定休日
-
不定休
SNSの写真や口コミ
SNSの投稿を一部埋め込みで紹介します。
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馬籠宿の口コミ
ここでは旅行サイトの口コミをいくつか引用して紹介します。実際に行った方の意見を是非参考にしてみてください。
10月はじめ土曜日の昼頃、馬籠宿に行きました。高齢の母を連れていたので、車で展望台近くの駐車場まで行きました。
引用:じゃらん
少しの上り坂を登って、見晴らしのいい展望台から素晴らしい景色を堪能できたので良かった。
お店により色々な形をした五平餅があり、食べ比べをしました。いずれのお店も美味しかったです。
引用:じゃらん
道は少し坂道になっていますが、ゆっくりあちらこちらのお店を見ながら歩くと片道1時間位の散歩です。
昔の宿場町の風情が感じられ良い思い出になりました。
平日に行ったのもあり、お店がポツポツ閉まっていました。
引用:じゃらん
休日にはもっとあいてるのかなぁ??
坂がしんどいですが、登ってみると素敵な景色。
昔ながらの宿場町をのんびり歩きました。坂道なのでちょっときついかもw
引用:じゃらん
おかげでお腹がすいてしまい、五平餅を二個も食べました。
そこに行ったら、イナゴの佃煮を買っておいしくいただきました。
期待以上の場所でした。是非カメラ片手にお出かけください。しかし、坂道なので、履きなれた靴でお出かけをオススメします。駐車場が無料なのがいいです
引用:じゃらん
やはり食べ歩きや景観を楽しみながら馬籠宿の散策を楽しむ方が多いようです。
- お店が閉まっていた
- 坂道が思ったよりきつい
といった口コミも目立ちました。
不定休の店舗が多いため事前に電話確認等をしたほうが安心です。
また、スニーカー等の歩きやすい靴で行くのがおすすめ。足元も気にせずに坂道散策を楽しめるでしょう。
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まとめ
最後に本記事のまとめです。
馬籠宿(まごめじゅく)
おすすめ度
中山道43番目、木曽11宿で一番南の宿場町。ノスタルジックな町並みを散策しながら、食べ歩きが楽しめることで近年人気の観光地です。山間の傾斜地にあり、山に囲まれた美しい景観も見どころのひとつ。
- 岐阜県への旅行を検討している
- 古い町並みを散策するのが好き
- ご当地グルメの食べ歩きを楽しみたい
- 食べたいご当地グルメを事前にチェック
- 四季折々のイベントに合わせて訪問
- この地出身の小説家『島崎藤村』について調べておく
- 坂道が続くためベビーカーや車椅子だと大変
- 土日祝は観光ツアー客で混み合う
基本情報
名称 | 馬籠宿(まごめじゅく) |
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠4571-1 |
電話番号 | 馬籠観光協会:0573-69-2336 |
URL | https://kiso-magome.com/ |
駐車場 | あり |
訪問前の準備と注意点
口コミにもあるように、人によっては坂道がきつく感じるようです。歩きやすく履き慣れた靴で行くとよいでしょう。体力に自信がない場合は、上入口から下る形で観光すると少し楽かもしれません。
また、平日は観光客が比較的少ないため休業しているお店もあるようです。お目当てのお店がある場合は当日に営業状況を確認するか、休みだった場合に行く第2候補のお店を見つけておいてください。
最後に
今回は中山道の宿場町『馬籠宿』をご紹介しました。
中津川には馬籠宿の他に『中津川宿』『落合宿』といった宿場町もあります。時間があればこれらもあわせて巡ることで、より中山道の歴史を体感することができると思います。
中津川市観光情報サイトに旅のモデルコースが多数掲載されているので参考にしてみてください。
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